EXHIBITIONS


濱田祐史

Yuji Hamada

《RGB》は濱田の代表作のひとつ《C/M/Y》に続く第二弾として、 光の白色が光の三原色(赤、緑、青)が混ざり合ってできているということに不思議な感覚を覚えたことをきっかけに制作されたシリーズ。
「私たちは何かを見る時、見えているものや状景を頭の中で取捨選択していて、光と影は取り立てて意識されることはない。
その光と影という普遍的な現象に対峙して、フィルムに露光された光の色自体を見てみたくなった」(濱田)。
影を被写体として、白をバックにR(赤)G(緑)B(青)のフィルターを使用して多重露光で撮影。
色の既成概念を取り外した写真からは、純粋にそこにある色を見ることができる。
今回は、宇和島に滞在制作し、宇和島にまつわるものの影でコミッションワークが創られる。

profile 1979年大阪府生まれ、奈良県育ち。
2003年に日本大学芸術学部写真学科卒業後、東京を拠点に国内外で活動。
長時間露光中にパフォーマンスを行い撮影したり、アルミ箔を山に見立て写真の真実性を見つめたり、一枚の写真を物理的に三枚のレイヤーに分解し再構成したり、東京湾の海水を使って感光液を作り太陽で焼きつけたり、撮影した日に食べたものでフィルム現像するなど、様々な手法を用いて写真の原理に基づき概念を構築し、自身の記憶、偶然などを介して写真の多様な表現機能に根ざしたパフォーマティブな作品を制作している。
主な写真集に「light there」(2023, fragile books)、「Primal Mountain」(2019, torch press)、「C/ M /Y」(2015, fw photography)、「photograph」(2014, lemon books)などがある。

宇和島フォトフェスティバル2025(UWAJIMA SIGHTS)

宇和島フォトフェスティバル2025(UWAJIMA SIGHTS)は、宇和島が持つ魅力を国内外に発信するアートフォトの祭典です。

国内外の優れた写真家たちのアート作品をパブリックアート化。
美しい自然と豊かな暮らし、独自の文化と歴史を紡いできた宇和島で、アートの力によって既成概念を覆すような新しい写真体験をお届けしたいと考えています。

2025年秋、宇和島でお会いしましょう。

開催期間:令和7年10月25日(土) ~ 令和7年11月24日(月)