
安藤瑠美
「虚構の東京を写真でつくる」というコンセプトのもと、広告や窓、室外機、電柱など都市の“ノイズ”をデジタル処理で徹底的に消し、建築の骨格だけを残して都市を”裸”の状態へと変換、再構成するシリーズ《TOKYO NUDE》。
写真文化における画像編集の創造性を開く試みでもある。
今回は舞台を宇和島に移し、漂白されたまちの新しい表情を創り出すコミッションワークを制作。
人びとの日常生活の喧騒に溢れた都市が、一転、静謐な都市像へと生まれ変わり、住民にとっては普段見慣れた風景が、来訪者にとっては初めての風景が、それぞれにまるで異次元のようになったとき、そこには何が見えてくるのか。
profile
1985年岡山県生まれのフォトグラファー、レタッチャー。
東京藝術大学先端芸術表現科を卒業後、アマナグループ株式会社アン入社、その後独立。
主に写真メディアを用いて制作をしている。画像処理などを取り入れつつ、現実と虚構が入り混じった都市風景の写真制作をしている。
2007年エプソンカラーイメージングコンテスト2007 佐内正史賞、
2019年THE REFERENCE ASIA「PHOTO PRIZE 2019」ナタリー・ハーシュドーファー選優秀作 受賞。
2025年写真集『TOKYO NUDE100』(トゥーヴァージンズ)出版。
http://rumiando.com
https://www.instagram.com/andytrowa/